切り紙とフロッタージュで 作られたレオ=レオニ 21作目の作品です。
コーネリアスは、生まれつき立って歩けるワニでした。
読者(人間)の視点から見れば、進歩的な愉快なワニです。
コーネリアスに、近づかない無反応のほかのワニを嘲笑してしまいます。
しかし、ワニの世界から観ればどうでしょう。
コーネリアスは、仲間はずれの対象です。
不気味と思われたかもしれない。
仲間じゃないと拒絶されているのかもしれない。
幸いな事に、コーネリアスは持って生まれたものをポジティブに受け止め、ワニたちに伝えています。
この時のワニたちの反応に、羨望という感情が潜んでいたとしたら、それは、明らかにコーネリアスの特性の優位さを認めている証拠。
悲しいかな、認めても興味を示してもらえぬコーネリアスが旅に出て出会ったのが、さる。
さるの特技に、驚きながらも学ぼうとする、好奇心旺盛なこの姿勢。
やはり並のワニでは無かった。
どのような社会でも、第一人者は、すんなりと受け入れられるわけじゃない。
疎まれようと、蔑まれようと、自分の信じた道を歩いて行くこと。
MY WAY♪〜 ですね(笑)。
そうすれば、おのずと人(ここではワニですか)と結果は後からついてくる。
というようなメッセージを私なりに受け取りました。