この本は私の周りで賛否両論に分かれる絵本です。
好きな人は、もう徹底的に好き、涙が出るほど好きという心酔ぶりを示しますし、いまいちだと言う人は、恥ずかしくて手に取るのもためらうと言います。
そうです。あまりにも母の愛をストレートに謳いあげているので、そこに感動する人とためらう人が出てくるのです。
私はといえば、本屋さんで立ち読みした時は、胸が詰まり、思わず涙が出そうになりましたが、その後は二度と手にしたくないというちょっと極端な感想です。
やっぱり、自分が「母」なので、共感するところはおおいにあるものの、それを声に出して子どもに読み聞かせたりするのは、押し付けがましいような躊躇を覚えます。
あまりにも強大で崇高な母の愛は、直球ではなく、変化球でちょっと散らして欲しいかなというのが正直なところです。