「どうやって 友達と仲良くなったか」なんて、よく考えても思い出せないですよね。
子供のころは、ふとしたきっかけで、急に仲の良さが深くなる様な気がします。
この絵本の二人もそう。
あまり仲良しだったわけではないのに、一緒に笑ったり怒ったりした瞬間から、急に「ともだち」になります。
「しっこさん」の気持ちが表わされているのは、手紙の中でだけでしたが、心を通わせて同じ気持ちで笑う事ができたのが嬉しかったのでしょうね。そしてそれが多分「しっこさん」にとっては 初めての事だったのかも。
そんな喜びをくれた友達を、最後に救う「しっこさん」の勇気は素晴らしいもの。
「まりかちゃん ごめんね」と素直に謝り感謝する事の出来る主人公のゆいこちゃんもえらいですね。
子供はもちろんですが、大人の人にも機会があれば薦めたい一冊です。