子どもどおしの好き、嫌いって不思議な感じがします。
こないだまで仲良く通学していた仲が悪口を言い合うようになったり、見向きもしないような相手が仲良く手をつないで通学していたり。
大人の自分はとまどってしまうのですが、子どもたちにとってそれは何の不思議もないようです。
ちょっとしたきっかけで、心と心で反応し合っているのですから。
この絵本、とても素直に子どもの心を語っていると思います。
しっこと呼んでいたきくちさんとなかよくなったのも、ちょっとしたこと。
そのかさまつさんがおもらししてしまったら、花瓶の水を流して…。
先生には理解できない子どもどおしのかばいあいです。
(自分にもよくわからないけど、理解できない部分は感じてあげるしかないのです)
そんなところに着眼している黛さんは達人。
好きになったり、嫌いになったり、一緒に遊んだり、仲間はずれにしたり…。
これが、いろいろと考えるようになったら複雑。
素直に表現できているときは、まだいじめは生まれないと思います。
何がいじめか見た目に識別するのことは大人には難しいけれど、このような絵本で子どもたちに語りかけることで、子どもの中に思いやりが育てばよいと思います。