ぼくからおじいちゃんの話を聞いたベッラ。
ベッラとぼくは、老人ホームへ行き、ある老人におじいちゃんになってもらいます。老人がベッラをすんなり孫と認めるのは少し呆けていたから?それとも子どもの素直な心が通じたから?なのかはわかりませんが、擬似的な関係が描かれています。
擬似的とはいえ、お互いに相手を思いやる気持ちがあります。ベッラがおじいちゃんのために口笛を上手に吹きたいという気持ちや誕生日を祝ってあげたいという気持ちは、本物。
短かったけれども、二人の間に心の交流が生まれたこと、それはとても良い思い出となることでしょう。
人が亡くなっても思い出や教えてもらったことは残っていくし、温かい気持ちというものは忘れないことでしょう。
静かですが感動的な内容で、おじいちゃんの誕生日をぼくとベッラが一生懸命祝ってあげようという気持ちが伝わってきました。温かいお話だと思います。おじいちゃんの晩年に素敵な思い出がつけ加わってよかったと思いました。