タイトルからして、ドキドキハラハラものだとわかります。
うさぎがきつねに追っかけられて、ゆらゆらゆれる橋の上へ。きつねも追いかけてその橋へ。
うさぎもきつねも自分が落ちないように、しだいに協力しあいます。切羽詰まったときの二匹のやりとりには、人間もきっとこんな状況になったら…と考えさせられます。
絵の中の橋が斜めに傾くと、文字の配列も傾いているのがスリルさをひきたてています。
また、二匹とも落ちずにすんだときに見せたおおかみとうさぎの本能からくる行動と、おおかみの紳士的な言動は見逃せません。おおかみとうさぎがちらりと見せたお互いを思いやる場面は印象的でした。