「ねこのくにのおきゃくさま」は大好きな絵本「きつねのホイティ」と同じ作者シビル・ウェッタンシンハの絵本だったので、読む前からとても期待していましたが、読んでみたら期待通り、いえ、期待以上でした。
ねこの国のひとたちは働き者で、何不自由ない暮らしをしています。でも、楽しむことを知らない彼らはとても幸せ…ではなかったのです。ねこの国には音楽も踊りもなかったのです。ある日、ふたりの見たことのないひとがやって来て、ねこの国に音楽と踊りをもたらします。決してお面をとらなかったふたりですが、とうとう王さまの言葉にお面をとる決心をします。
海のむこうから来たふたりのミステリアスなお面と衣装。ねこたちのユーモラスな顔。いきいきとした踊りの場面。どれをとっても魅力的でした。おはなしのテンポも良く、最後まで楽しく読めました。