あまりにも有名なこの絵本を、初めて知ったのは中学生のこと。
いつも購入していた、絵本専門雑誌に紹介されていました。
独特の絵なのですが、なぜかとてもひかれる。
いつか、自分の子供が生まれたら、読んであげよう。
なまいきにも、そんなことを考えました。
大人になって、再び読んでみると、暗い感じの絵に、少しひきました。
これって、小さい子が読むにはどうかなあ。
当時の息子は、綺麗で明るい色の、かわいらしい絵がお気に入りだったので、すこし読み聞かせるのに躊躇しました。
けれども、子供の食いつき、非常によかったのです。
正直、びっくりしました。
暗くて、ちょっぴり怖い絵。
おっかなびっくりしつつだけど、興味をひかれるようです。
お話の内容が、明るくて愉快なところも、子供に安心感を与えたようですね。
親の先入観で、絵本を選んではいけないんだなあ、と思った瞬間でした。
でも、ちいさい子供に絵本を選ばせるのって、難しいものなんですよね。
本屋さんでの、絵本って、結構肩身がせまそうで、スペースが限られてて。
平積みは、売れ線の、アニメキャラ物が多い。
棚に、表紙がよく見えるように並べてあっても、それは子供の目線からは、高すぎたりします。
図書館でも同じ事がいえます。
背表紙からだけでは、子供は、その本がどんな絵本か、分かりませんからね。
それでも、絵本ナビを知ってからは、子供に「これはどう?」と聞いてあげる本が増えて、助かってるのですが。