冒険が楽しく思えるのは帰ってくるところがあるから。
そんな風に思える本です。
いたずらをしたマックスは夕食ぬきで部屋に閉じこめられます。 すると、部屋の中に木が茂り始めてそこは不思議な世界。。。
いかにも「海外物」らしい絵柄が「異界」を感じさせます。
出てくる怪獣たちはみんな二頭身で、怖いというよりはおどけた感じなのですが、どこか薄気味悪いです。
仲良くしていてもなにか気を許せない感じがよく出ています。
怪獣たちの王様になってもしばらくすると「やさしい」人のところへ帰りたくなるマックス。
子供の気持ちがよく表れていると思います。
ラストの、部屋に用意されたあたたかい夕食が本当に印象的です。