図書館で見かけ、私(ママ)が気に入って借りてきた本です。
絵のタッチが、淡い水彩画のようでステキ。
色もキレイだし、動物さんたちが、デフォルメされすぎず上品に描かれています。
昔好きだったシルバニアファミリーを思い出すような・・・。
かわうそのボビーは、ビーバーさんの作った空色のヨットが欲しくて、ヨットと交換できるような「いいもの」を探します。
ボビーはずっとヨットのことばかり考えて、目をつぶっても空色のヨットのことを思い、夢にまで出てくるくらい欲しいのです。
現代の子どもたちが、ここまでひとつのもののことを欲することってあるのかな・・・?
お金で何でも手に入る、「欲しい」といえばすぐに親が買ってくれる・・・
そんな現代に警鐘を鳴らす、と言うと大げさだけど。
わが身を振り返る機会になりました。
それも、自分の欲のことだけじゃなく、
「キレイな色の葉っぱも、枯れてしまえばビーバーさんの手元には何も残らない」
「おいしいニレの枝も、ビーバーさんが食べてしまえばおしまい」
ボビーはヨットを手に入れればずっと遊ぶことができる、その対価ってどんなものがいいのか?
売主であるビーバーさんのことを考えてあげる、
その視点を与えてくれてもいるのです。
結末も、とてもステキです。
ビーバーさんは、自分のためにいろいろ考えながら描いてくれた、ってことも嬉しかったんじゃないかな?
私個人的にはとても気に入っているのですが、うちの1才10ヶ月の怪獣息子にはまだ早かったみたいで、読んでいる途中で飽きて脱走してしまいます。
年齢3才くらい〜かな?
もしかしたら女の子のほうが楽しめるのかもなぁ・・・。
でも、様々なメッセージがこめられていて、とても大事な本になりそうなので、
息子がこのメッセージに気付くことができるときまで、手元においておきたい気持ちになりました。
いずれは購入すると思います。