子どもがというより、私が大好きな本。いとうひろしは、大人になってから見つけた私の宝物です。
子どもって、私だけを見て!私だけを愛して!ってすごく思ってる。それが叶わないなら、兄弟よりも私の方をよりたくさん愛してねって願ってる。そしてときどきは兄弟なんかいなければいいとも思ってる。でも、心の底では、自分も兄弟が大好きで、パパやママが自分だけを愛してたら困ってしまう。そんなちょっぴり複雑な気持ちを、軽いタッチの絵と、軽妙なセリフでべとつかずに描いているのがこの本。
あはは、と笑いながら、気がつくとものすごく胸がいっぱいになっているおはなしです。
我が家の子ども達は、絵の横に時々出てくる手書きのセリフとか、仲間が増減するたびに加わったり消えたりするダンボールの字がお気に入りです。