アフリカに住んでいるサザンちゃんは、学校の勉強が終わると、帰り道で動物の子供たちにその日に教わってきたことを教えてあげるのが日課。算数、音楽、体操、絵と、動物たちは色々覚えます。日曜日は村のお祭りで踊りくらべがあるので、みんなで知恵を絞って準備して参加します。すばらしい踊りにみんな驚き、一等賞の100点をもらいました。
人間の絵がすごくリアルで、今まで見てきたかこさんのものとは違った感じ。でも動物たちは愛嬌たっぷりでかわいらしい。サザンちゃんは動物と話ができたり、仲が良くて、子供たちもうらやましがっています。
お祭りでいろんな色で描かれた動物たち、よく見るとオカピの顔が麻呂!これには大ウケしました。
あとがきを見ると、かこさんはこの絵本を描くに当たって随分とアフリカの勉強をしたそうです。なので、動物や植物が忠実にアフリカを再現してます。なんてったってオカピ!初めはシマウマだと思ってたら、次のページで川で体を洗って元の色柄が確認できたら、シマウマは別にいて、あの独特な色合い、正真正銘のオカピだ!!なんだか感動しましたよ。だって、オカピは数年前ズーラシアができてからメジャーになった動物。この本が描かれた1973年に気づいていた人はいるんだろうか・・・。他には多摩動物園でしか見たことのなかったバオバブの木も登場していて、アフリカに興味を持ちました。
サザンちゃんは学校で勉強したことを動物たちに教えるので、勉強がとても出来るようになったそうです。小学生のお子さんに、復習の大切さを教えるのにいいんじゃないかな?と思いました。