ゆうじは、のはらで、模型飛行機で遊んでいました。そこへ、きつねがやってきて、そらいろの種と、模型飛行機を取りかえっこしました。
そらいろの種を、大事に土にうめ、水をやると、翌朝、豆粒くらいのそらいろの家が出てきました。ひよこが住みました。
そらいろの家は、少し大きくなりました。次に猫が住みました。次から次に、動物たちがやってきて、そらいろの家は、どんどん、大きくなっていきました。そして、お城のように、りっぱな家になっていきました。
まるで、日本版『てぶくろ』を思い出させてくれる内容でした。
ゆうじ君の優しさが、あちらこちらで感じることができます。あまり欲のない、優しいゆうじ君だから、何のかげりもなく、空色の家は、どんどん大きくなっていったに違いありません。きつねの表情の変化も、見逃さないようにしましょう。