きつねが持っていた宝物、空色の種から空色の家が「生えてくる!」お話です。小さな子供の、「まさかね」「いや、もしかしたら」という想像をくすぐるのでしょうか。
その昔、私は父に騙されて、アーモンドチョコレートのアーモンドは「チョコレートの種」だと信じていました。もちろん庭に植えて水をやりましたよ。残念ながらチョコレートは実らなかったばかりか、芽も出ませんでしたが。
そんな子供らしい想像の世界と、最後にみんなにいじわるしたきつねにばちが当たって「ざまあみろ!」という現実感がいいのでしょうか。息子はかなり気に入っていて、1日に何度も何度も読んでくれとせがみます。また、絵を良く見ていて、ぐりとぐらがやってくるところが楽しくてたまらないようで、毎回指摘して教えてくれます。