宝物の模型飛行機と交換で、きつののもらった「そらいろのたね」
なんと、その種から、生えてきたのは「おうち」
最初は、ひよこが入るくらいの家だったのが、どんどん大きくなり、町中の子供たち、森じゅうの動物たちが入れるような大きな大きな家に。
ページをめくるごとにどんどん大きくなっていく空色の家に
「あ、お母さん。さっきのページ、もう一回見せて。」
と息子。前をめくったり、次をめくったり。
最後には、どんな家が出来あがるのかと思ったら、欲張りのきつね君。やっぱり家を返せと、みんなを追い出してしまいます。
そして、家は、花びらが散るように崩れてなくなってしまうのです。
きつねがみんなを追い出したりしなければ、そんなことにはならなかったのか?
でも、種から生えた家は、やはり、花が枯れるように、いずれは枯れてしまったのか?
でも、こんな種がもしあったら、もっともっと大きく育っていたらって、いろいろ想像させてくれる楽しい絵本です。