ねぼすけスーザが、早起きして買い物に出かけます。
それは、自分でためたお金で「すてきなもの」を買うため。
人形や首飾り、帽子や、靴に目をとめ、うっとりするスーザを見ると、やっぱり女の子だなぁと。
が、結局、スーザが買ったものは、いす。
なぜ、いすがいちばんすてきなものなのか?ちょっと不思議な気がしましたが、なんと、すてきなものというのは、自分にとってのすてきなものではなかったんですね。
自分でためたお金をぜんぶ使って、マリアおばさんにプレゼントを選んでいたんだとわかったのは、最後の最後でした。
なんだか、心がじわりと暖かくなる展開でした。
おばさんは、いすをもらったことよりも何よりも、スーザのこのやさしい気持ちがうれしかったことでしょう。
ああ〜よかったなぁ〜って幸せな気持ちで終われる、いい絵本です。