ダンボールが主人公の絵本なんて初めて!と物珍しさで図書館で借りてきました。
息子は、絵の中にでてくる、本当のダンボール紙を切り張りしてあるようなダンボールくんに愛着がわいたようで、いろんな形に変わりながら、友達を見つけて旅する姿を真剣に見つめていました。最後、バスに揺られて海にいく姿をみて「よかったねぇ。」と言っていました。
黒や灰色ベースの絵で、唯一の色といえば、空の青だけです。最後に海に向かうシーンで見開き一面に描かれた空の青は、その道が海につながことを連想させる、すがすがしい青に見えました。実際に海についた場面の絵はなく、青色の文字で「うみ」とだけ書かれています。私も意味がよく分かりませんが、作者が空以外の青い海を描かなかった何か意図があったのでしょうか。それなら、海に向かうシーンで終わっても良かったような気もします。