双子というのは一見仲がよさそうでも結構難しいものですが、この話の双子もやはり難しい。実の母を苦しめ、演技させて、パセリを騙すミモザ。ミモザの憎しみのせいでミラクル・オーに毒が入ってしまう。悲しみはあっても憎まないよう怒らないよう努力するパセリ。しかし、周囲のほぼ全員を騙したり誘拐して、パセリの大切なものを全て奪うミモザ。読んでいてとても悲しくなります。ラスト、一旦マリモに別れを告げるパセリですが、あの意地悪だったマリモが愛情のある少女に成長していて涙が浮かびます。一緒に読者も成長できそうです。
次の巻を読むのが待ちきれません。大人も楽しめるファンタジーです。