何だかとても懐かしさを感じる、暖かい絵本です。
描いているのは冬の風景なのに、穏やかで、心がほっこりするような感じ。
お話しも、あったかいです。
冬眠前のもぐらくんは自分が作った雪だるまと友達になります。雪合戦をしたり、そり遊びをしたり、つられて他の動物達を目を覚まします。そんなある日、突然お日様が顔を出し、どんどん雪を溶かしていきます‥。みるみる小さくなっていく雪だるまくん。もぐらくんは雪だるまくんを助けることができるのでしょうか?
二人は遠く離れてしまったけど、心はずっと一緒。
季節は流れ、そして二人はまた再会します。
こんな穏やかな友情のかたち、とても素敵です。
離れている間二人は、遠くにいる友達を思い出すたび、見えないけど、手を振り合います。「見えなくたってお互いを思っていればいいのです」この一文が娘も私も大好き。
私も遠く離れた友達に手を振ってみようかな‥。