文字も少なく、とっても簡潔な絵本でした。
絵の授業の時、時間になっても白紙のまんまだった主人公の女の子に、絵の先生は言いました。
「なにかしるしをつけてみて」
それくらいだったらできると、女の子は紙の上にマーカーで一つの点を押し付けます。
次の週、その子が教室へ入ってくると、先生の机の上にかかっていたのは、彼女が先週描いて提出した点の紙が額に入れて飾ってあったのです。
そんな小さな切っ掛けで、女の子はいろいろな点を描いてみました。
様々色の点、色と色を混ぜた点。大きな点。更には点を描かないで点を作ることまで!
先生のとった一つの行動で、女の子は才能を開花させることが出来たのです。
親であれ、先生であれ、人の前に立ち、子どもを導く立場の人間には、この絵本の先生のような気持ちの持ち方が大切なんだ。見習わなくっちゃと思いました。