この本、絵本ではないのですが、最近、エンデの絵本をよく図書館で見るので、紹介してしまいます。
実は、我が家の6年生の娘が大好きで、繰り返し図書館で借りてくるのです。
そして私も、中学生の時に読んで、「こんな物語もあるのか!」と衝撃を受けた本です。
今でこそ、ハリー・ポッターシリーズを筆頭に、長編ファンタジーは百花繚乱ですが、当時は「ひょんなことから異世界に入り込んでしまい、冒険して帰ってくる」といった感じのファンタジーが主流で、時間と引き換えに大事なものを失っていく人間達への警告をはらんだファンタジーなんて、本当に異質で、斬新でした。
もちろん、テーマだけでなく、ドキドキハラハラや、面白い仕掛けや、不思議で魅力的なキャラクターなど、子どもが惹かれる要素もたくさん詰まっています。
私にとっては、自分が昔「凄い」と思った本を、娘が「大好き」と言ってくれることは嬉しい限りです。
何年か前に映画にもなりました。また、なぜか隣町のホテルの入り口に、重要なキャラクターであるカメの彫像もあったりします。きっと親しんだ人も多いことでしょう。
親子2世代で楽しめる大型長編ファンタジーです。