少し前まで、娘に好きな色を聞くと、「にじいろ」でした。とても、よくばりな答えだと思っていたのですが、こんなすてきな絵本を見つけるきっかけになってくれたと思うと、少しうれしくなりました。
春になって、にじいろの花びらを持つ花が突然、咲きます。花は、花びらを一枚一枚、他の動物のためにあげます。そして、秋になり、冬になって、とうとう、枯れてしまうのですが、また、次の春にすてきな花を咲かせてくれるのです。
ただそれだけなのですが、花と動物が話すページの次に、文字はないのですが、その動物が花びらを持って去っていく様子がとても満足げに、楽しそうに表されていると思いました。花も自分は花びらが減っていってしまっても、きっと、満足げにその様子を見ていたのだろうなと想像できて、あったかな気分になれる絵本でした。