この絵本のシリーズは、息子が好きなのはもちろんなのですが、
大人の私が、それ以上にハマっている気がします。
個人的な意見なのですが、このシリーズはおとぎばなしに思えるのです。(けっして悪い意味ではなく)
過去に、ごめんなさい、と言えなくて、また、ごめんなさいといわれたのに許せなくて、そのまま離れていった友が何人かいました。
ほんの少し、勇気を出して前に踏み出していたら。
なにかほんのちょっとのきっかけがあったら。
いまでもよみがえる、ちょっとつらい思い出。
このシリーズは、なにかしら友情というものについて、問題が起こります。
でも、最後はかならず大団円。
現実ではそうそうありえない事かもしれません。
でも、このシリーズを読むと、自分が過去に感じた苦さが昇華される気がするのです。
息子もいつか、友人とそういう諍いを起こすのかもしれません。
このシリーズのように、そうそううまくいくことばかりではないでしょう。
でも、キツネやオオカミのように、真摯に問題に向かい合ってほしい。せつに、そう願います。
裏表紙の、アリへのプレゼントがなんともおかしいです。