なにが名作なのかわからず、なんとなく読む機会もなく今まできました。
さらに今回なんとなく手にとってみて、なんてシュールな!とビックリしました。
娘は、私が借りたものなのに一番先にこれを読んで欲しいと持ってきて、それが何日も続いています。
なるほど名作とはこういう本を言うのですね。
ちなみに娘は、かおつきパン(それも特大の)にえらく憧れている様子。ゆっくりと早口をじっくり味わって、最後は地図を確認しなければ本を閉じることはかないません。
私は動物がおつかい劇を繰り広げる童話調な内容を思い浮かべていたのですが、店主もさることながら、飛行機やヘリコプターの機械的なもの、富士山という現実の象徴以外なにものでもない風景が出てきて、単なるスタンダード絵本では納得できず印象に残りました。
またカラスのかあことぶたぶたくんは普段は特になかよしでもないようです。後で会ったおおきなこぐまくん(これも違和感のひとつ)にも、珍しいコンビだと言われています。
ひとつの目的のためにはすぐ仲良くなる子どもの特質なのか、天邪鬼的発想なのか、こちらもわからないが印象に残ります。
新しいのだか古いのだか、変なのだかまともなのだか、よくわからないゴチャマゼ感がたまりません
ほんと。ストーリーはすんなりいくのですよね。でも絵と、いい意味であっていないのですよね。
美しく歌うような文章で絵本!といった印象なのに、絵は型破り。なにかと中身の濃い絵本ですよ。