パララと中を見ても、なかなか読みたいと思わなかった絵本でした。
でも表紙のカゴの中に顔があるのを
娘がめざとく見つけて興味をもったようなので
読んでみることにしました。
ぶたぶたくんは、一人でお買い物に行くことになりました。
パン屋さん、八百屋さん、お菓子屋さんです。
途中友達と一緒になり、無事家に帰るお話です。
子供がおつかいに行くTV番組を見ていると
よく独り言を言って(歌って)います。
ぶたぶたくんもそのままです。
初めてのおつかいの、ちょっと誇らしかったり、一生懸命だったり、
不安だったりがつまっています。
この絵本の不思議な魅力はなんでしょう?
息子が何度も何度も読んで欲しいと言ってきます。
あだ名しか持たないこぶた。
早口だったり、ゆっくりだったり、個性的なお店の人たち。
イラストはカワイイとかキレイではないのです。
ちょっと怖い感じかも…でも惹かれる。
途中で出会う友達は皆首にリボンをつけている。
お別れのあいさつは「ばあい」と言って手を上げる。
普通のようでちょっと普通ではない雰囲気がします。
最後は地図でしめくくります。
ここでぶたぶたくんの歩いた道を確認できます。
往きに歩いた道を戻らなくても
ちゃんと家に帰れたことも理解できます。
ぶたぶたくんと一緒におつかいができた達成感を
味わうのにピッタリだと思いました。
息子はぶたぶたくんのカゴにトマトが見えないのが
とても気になる様子。
「きっと、見えないけど下に入っているんだよ」と私が言うと、
「つぶれちゃうじゃん!」と言い返してきました。
そのとおりですね。
そんなことにまで気がつくなんてビックリでした。
ちなみに娘が最初に気になったカゴの中の顔はパンでした。
しかも上等パン☆・・・どのあたりが上等なのかな?
でも子供はこういう言葉に弱くって単純に嬉しがるからいいのかな。
ん〜不思議です!