雪に魅せられた一人の少年の人生をつづった美しい伝記絵本。好きなことに打ち込む姿って、尊いですね。小さな頃からいろいろな科学事象に興味を持ち、その姿勢を一生貫いたベントレーの生き方は読む者の心を揺さぶります。
ベントレーが17歳のときに、両親は乳牛10頭分よりも高価なカメラを買ってあげます。決して裕福ではない家庭で、子どもの人生を方向付ける行為を成した両親の気持ちを思うと、親としてまた胸が熱くなりました。
各ページには、ベントレーの一生と、雪の結晶についての事実が平行して語られています。冬になったら必ず開きたい一冊です。小学生から。