花さき山の花は、村の人間が、やさしいことをひとつすると、ひとつ咲く。
つらいのをしんぼうして、自分のことより、人のことを思って涙をいっぱいためて、しんぼうすると、そのやさしさとけなげさが花になるのです。
花も山もそうやってできたものだと、山ンばが教えてくれます。
話も文章もとてもきれいな絵本だなぁと思ったのが第一印象。絵も、黒基調で、切り絵なのかな、とても印象に残る絵です。花さき山に咲いた一面の花のページは、ほんとにただただ美しい、とても素敵な本です。
でも、ちょっとうちの子には、わからないところも多かったみたい。「やさしさが花となる」という感じがよく想像できなかったみたいですが...もう少し大きくなったら、また読んで聞かせたいと思う本です。