煎り豆を投げる理由は、生豆だと芽が出るからと聞いていましたが、やはりそうなんだと、この本の話に通じるところがあり納得しました。
日照り続きの村に雨を降らせ豊作をもたらした鬼が、約束どおりおふくという娘を嫁にもらいます。母が道しるべに待たせた菜の花の種をまきまき、泣きながら鬼のところに嫁いでいくも、春に菜の花の家への道しるべを見るとおふくは逃げ出します。追いかけてきた鬼に母親は、煎った豆を投げつけ、育てて花を咲かせたらおふくをやろうを、無理を言います。咲くはずのない煎り豆を一生懸命育てる鬼の姿も可愛そうでなりません。地獄の鬼や昔話の鬼は怖いけれど、優しい鬼の話も知っているので、どうしても鬼をけなげに思いました。色々な鬼がいることも、子供達に読みながら話しました。