ものすごく、「人」というものを完結に表現してくれている作品です。
例えば、宇宙人として、地球人「ヒト」を見たら、この絵本で五味さんが描いたような点をあげるのではないでしょうか?
『ヒト ハ カンガエル。 ヒト ハ クフウスル』
『ヒト ハ トラエル。 ヒト ハ カウ。 ヒト ハ セワ ヲ スル。 ヒト ハ カンサツ スル』
ここまではいいんですが、最後にこの「ヒト」は、捕まえて世話までしていた生き物を食べてしまうんです。
更に、そのことを忘れて、また同じようなことをくり返そうとします。
ちょっと無気味ですが、とてもいい作品だと思います。