娘と母との平均で星3つ。
読み終わると、すごく悲しそうな顔をして「どういう(意味の)本やったん?」。
4歳へ向ける言葉に困りながら、好きなら言葉にして伝えないと相手にはわからないカモしれない、そうすると(死も含めて)お別れのときに寂しいのが少なくなるかもしれない、と作者の言わんとしていることを話しました。
するとウワーンと大泣き。エルフィーが埋められ、皆が涙にしずむシーンを指差して、ここが悲しいのだと言う。
正直こんなにわかると思わなかったので戸惑いました。
その晩、我が家の猫を優しく撫でながら「好きやで、ずっとずーっと好きやで。死んだら嫌やで」という娘に、たくさん心のひだをつけてゆく時期なんやなあとしみじみ。
が、私には今ひとつ。
飼い犬やら猫やらたくさん亡くしていますけど、好きだと言い続けていたからって悲しみは和らぎませんでした。
たとえ老衰だとしても後悔しない死なんてない。いつしか持論になってしまった私なりの定義です。
言い尽くせたと満足して死を見送ることは、絶対ない。それならもっと好きと言えばよかったと、そういう風に後悔する。そんなものだと思う。死って、そんな単純なものではない。
だいたい好きと伝えたくなるから自然に言うのであって、これでは死ぬことを考えて言うみたいです。(単に訳のせいかもしれませんが)〜してやったという表現が多いのも気になる。
ただ現在好きなものに好きだよと伝える重要さという点では、いい本だと思いました。
捉え方も、親子とはいえ人それぞれです。