「絵本にっぽん賞」を受賞したというこの絵本。大人も十分楽しめる絵本です。
なんてたって、地獄って怖いところっていう印象を吹き飛ばしてしまうストーリー。落語をもとに作られたものだけあって、コミカルに話が進んでいきます。4人で、地獄の難所をのらりくらりとくぐりぬけていく様は、痛快とでもいいましょうか。また関西弁の語り口が痛快さをさらに盛り上げます。
特にじんどんきに食べられてしまうシーンは、子供たちが大好きなシーン。
じんどんきの苦しみ、笑う顔がなんとも滑稽なのです。4人にどんな地獄の苦しみを与えても効き目ナシ。もともとえんまさまのきまぐれによって地獄に落とされたのだから、地獄からほおりだされ生き返っちゃうのもありなのかもしれませんね。
このそうべえこれから、極楽へ行ったり、夜空のお月様のところへ行ったりするみたいですね。続編もあわせて楽しめそうです。