この絵本、結構何度か読んでいると、なんとなく自分が落語家もどきになったような気分になってくるのです。
地獄という、結構恐ろしい場所が舞台なのですが、
上方落語なので、それはそれは面白いお話です。
落語の楽しさが、ここまで絵本で表現できるとは、お見事の一言に尽きます。
私が好きなのは、鬼のなまえ。あかおに、あおおに、きいろ、むらさき、みどりにピンク。
なんだか、戦隊物みたいですね。
もちろん、子供が好きなのはじんどんきのくだりです。
実は、うちの怖がり息子、この絵本を見ただけで拒否しました。
やだー!!!怖いー!!!と半泣きなのを、
「これ読んだら、君の好きな本を読んであげるから…」とくどきおとして読ませてもらいました。
だって面白い本なんですもの。たまには私の好きな絵本にも付き合ってください。
最初はぶつぶつ文句を言いながら聞いていた息子。
じんどんきのくだりになったとたん、大笑いしはじめました。
最初は怖い怖いと言っていたこの絵も、いきなりのめりこんで
「これおかしいね!!」と指差すようになりました。
もちろんその後、何度も読まされましたが、こちらも好きな絵本だし、落語家気分をほんの少し味わえるので、少しも苦痛ではありませんでした。