弱虫で怖がりのラチ。ある日小さな赤いらいおんに出会ったのがきっかけでいじめっ子にだって負けない強い子になるんです。
らいおんは小さくて決して強そうには見えません。でも片手でイスを持ち上げるほどの力持ち。そんならいおんのようになりたいラチは一緒に体操をしたり相撲をしたり…。そんな毎日の積み重ねでラチはどんどん力を付けていき、最後に必要だったのは自信と勇気!
らいおんはポケットの中でラチの心を支え見守り、もう大丈夫…という時期を見極めて去っていく。寂しいけどこの別れがなければラチはいつまでもらいおんに頼り、甘えてしまうのがわかるから。
この絵本を読んで、私は自転車に初めて乗れたときのことを思い出しました。
後ろを押さえてくれていたはずの母がいつのまにか手を離していて、ずっと後ろから『もう大丈夫、一人で乗れてるよ〜』という声。
子供が成長するのに親が出来る事はきっかけを与える事と見守る事。いつまでも口や手を出す必要はないんですよね。