あけるなといわれると、ついついあけたくなります。ページを開くたびに現れる扉。あけたい!という衝動にかられて、どんどん読みすすめてしまいました。
読みすすめるほど、ふしぎな世界に迷い込み、不安な気持ちになってしまいます。扉をあけるというイメージには、明るい未来がまっている気がするのですが、この扉は、どれも心をさみしくさせる光景へ誘っているような気がしました。
人生の孤独の部分をあらわしているかのよう。
でも、最後は、ほっと胸をなでおろします。
いろいろな困難の後には、かならず幸せが待っていることを、教えてくれるような絵本です。