次男が自分で借りてきて「キラキラの鼠の本があった」と私に見せてくれました。「にじいろのさかな」でおなじみのマーカスさんらしい
青を基調にしたきらきら光るパーツ使いの本です。さらに、この本の面白いところは、途中からお話が2つに分かれているのです。
金色の光る石を見つけたネズミたちの幸せな終わり方と、悲しい終わり方がページを半分に分けて進んでいます。
私は、幸せな終わり方から読みました。団結することの大切さをしみじみ感じました。
次に悲しい終わり方のほうですが、こちらは深読みすると自然破壊への警句のような気もしました。
ネズミたちの表情の描きわけが見事で、悲しい終わり方のほうのネズミの目はキーンととがっていて、一方幸せな終わり方のネズミは本当に可愛らしいネズミになっています。
変わった装丁というだけでなくストーリーもしっかりした良い本だったと思います。大人の私も読んでいて人生の選択というものを、いろいろ考えさせられました。