本屋で立ち読みをしていて、是非小学生の娘たちにも読ませてあげたいと思い、翌日図書館に行って、借りてきました。
とても素敵なお話だと思いました。
ペットが飼いたくてたまらない、けれど飼えないさちが野原で拾ったのは、ちいさな天使。この天使の食事は飼い主のおしゃべりです。そんな時、さちのクラスに転校生がやってきて‥。本当はその子と友達になりたかったのに、なかなか話すことができず、友達の話に合わせて悪口を言ってしまうさち。そしてその日から、さちは天使にお話ができなくなってしまいます。
この気持ち、とてもよくわかりますよね。今、小5の娘は学校での人間関係の難しさにとても苦労していて、時に自分の気持ちを曲げて、人に合わせることもあるようです。でも、そんな自分を許せなくなって、家で不安定になってしまうこともあります。
どんどん弱っていく天使を野原に連れて行き、天使のために何かお話をしようと思うさちは、やっと自分の本当の気持ちを話すことができます。その途端、天使はみるみる元気になって、‥ラストもいいですよ。
文字数は少なく、さらっと読めるのですが、この本に本当に共感できるのは、小学生中学年以上かな、という気がします。悲しかったり、嬉しかったり、傷ついたりしながら、この年頃をみんな越えて行くのだろうな、と思います。