ヒポポタムスというと哲学者の名前のような気がするけれど、カバのことです。
しかもミスターとあるから男のようです。
そのカバが、いろんなことを考えているのですが、カバがそんなことを考えているのだろうかと思う前にひとりの男が、自分をカバだと卑下しているとしたらおさまりがつく絵本です。
このカバはいろんなことを思考する嗜好があるのです。
恋人もいるようです。
でも、失恋で終わるこのカバの思考を改めて考えると、このカバの思考は自分のことで一杯なのだと気づかされました。
そして、カバらしくない(?)カバだとも感じました。
カバには、美人とかブスとかの差別はないというところが気になります。
自分のことを特別視してもらえない恋人との人間関係に、亀裂は当然です。
そのくせ自意識の強いカバでした。
自分がこのカバだとしたら、問題ありありの本ではありました。
哲学ってこんなことなのだろうか。
ページを開くごとにこのカバの考えていることが提示されているので、時間がある時に自分の思考回路チェックに良い本かも知れません。