バッタはいつもいつもおびえていた。
かまきり、かえる、鳥など、そこには、バッタを食べてしまおうとねらっている生き物がいっぱいいるから。
でも、そんなびくびくしながら生きていることがいやになり、堂々と生きていくことを決心したのです。
そこで、悠々と石の上でひなたぼっこをしていたのだけれど・・・
瞬く間に敵に見つかり、いろんな生き物がバッタを襲いにかかってきます。
バッタは、死に物狂いで飛び、そして自分には飛ぶ力があるということに気づくのです。
そして、ヘビをへこまし、カマキリをばらばらにし、クモをめちゃめちゃにして、高く高く飛んでいくのです。
「生きる」ことへの姿勢、自分の意思で動くことのすばらしさ、とても力強い、魅力ある絵本です。
なんといっても、絵がいいです。とても迫力あって、敵をどんどんけちらして遠くへ飛んでいくバッタの迫力に圧倒されます。
この絵あってこその絵本だなぁと強く思わせる一冊です。