まだ20代前半の頃に 自分が読みたくて購入。当時はまだ独身で 見るモノ読むモノの大半を 恋愛に結びつけて考えることが多かった時期・・、この本もそんな気持ちで読み進めていったような気がします。
あれから時が経ち、3児の母になり 子供の成長を見てきた今、もう一度読みかえしてみると、なるほど、感想もまた微妙に違いますね。読み手の立場や環境によって、当てはめ方がいろいろ変わる本ですね。
子育て中、ふといろんな不安や疑問がよぎります。はじめて読んだ育児書に「子供は誰でもみんな なにか1か所、どこか1点でも、ほかの子より普通じゃないところがあるもの。気にしないで」とありました。
この「ぼくをさがして」は まさにそれ。
人は誰でも、ある1点において、人よりちょっと変わったところがあるもの。他のみんなより欠けてたり余分だったり・・・。
無理して 「かけら」を探さずともいいんだよ、と・・そんなおおらかな気持ちになれる、一冊です。