ただの○で表現された僕が、欠けている部分を探し歩きます。
落書きのようで、読み飛ばしていたら、自分の中を転がっていた○がだんだん大きくなってきました。
自分を探す!
若者が人生を考えるときの大きなテーマ。
自分に欠けているものは何だろう。
どうしたら完全な自分になれるのだろう。
答えがないことも、永遠に欠けた部分があることも、大人は知っているけれど、それでも探し続けることが若さなのでしょう。
どうして、これほどの単純な絵で、これほどの深い絵本になるのでしょうか。
何度読み返しても、私自身立ち止まれない自分を感じました。