「トマトさん」でノックアウトされてしまった田中先生の絵。
今回も楽しい作品です。
主人公のたむ君のお気に入りは、おかあさんお手製のお魚の着ぐるみ。
え゛〜〜〜って思いながら、着ぐるみを着てたむ君が幼稚園へ行く様子を読みました。
確かに魚が立って歩いています。
もう、爆笑!
ご近所の反応も様々。
猫はひっくり返るし、頑固じいさんは相好を崩し、井戸端会議中のおばさんたちの表情がもう最高!
幼稚園へ向かう途中、雨がぽたん、ぱらりと振ってきます。
着ぐるみが、重たくなったその時に現れた・・・。
とにかく素敵なお母さんです。
たむ君と一緒に楽しんでいるっていう感じ。
受け入れる幼稚園の先生も素敵。
ラストのページのお弁当の時間のたむ君の足元を見てください。
ところで、たむ君はお弁当を頭の上に乗っけて着ぐるみを着てたのかな?
ナイスアイディア〜!っていうか、ナイステクニックです(笑)。
絵もストーリーも素敵でしたが、なかでも田中先生の擬態語表現が素晴らしい。
雨の落ちてくる音の変化。
雨が傘にぶつかる音・長靴で歩く音・濡れた魚の着ぐるみの歩く音など、み〜んなみんな共感できて笑いを誘われました。