ちひろ美術館所蔵コレクションの中から、中国作家の描き下したという作品に千葉幹夫さんが文章をつけた絵本でしょうか?
そうであれば、文なし絵本の中に、ストーリーを織り込んでいくのは楽しいような大変なような。
このお話に登場するのは、舌ながさんと朱のばんというおばけ。
なじみのないおばけなだけに気になるスタートでしたが、自然を守る良い心がけのおばけたちでした。
最近、人が山に登ってこないので、自分から脅かしに出かけたら、山の木は切られてしまい、流れ出た水はせき止められ、一方では枯渇した沼に竜の玉が転がっていたりという状態。
あれこれと顛末があって、人々に自然を大切にするように教えて、仲良く一緒に暮らすようになったお話です。
色調が少しなじめないのですが、お話との組み合わせに意外性があって、印象に残る絵本です。