シンプルなタイトルから想像していた以上に、
広がりのある大きなストーリーでした。
小さな家具屋さんを継いだ冬樹さんは、
傾きかけたお店を立て直すために
店先に置かれている「クリの木」にお願いをします。
すると小さなクマが現れて「たんすを作ってほしい」。
冬樹さんは、お父さん譲りのていねいな仕事ぶりで
かわいらしいたんすをこしらえます。
それを届けに森へ出かけると、
クマからお礼に「クリの実」をもらいました。
そのクリが、さらに不思議なサプライズをもたらします・・・!
ファンタジーの中に、
「いいものを長く使うことの大切さ」や
「愛情を持ってつかい続けることのうれしさ」が
じんわり染み込んでいる、ステキなお話でした。