春夏秋。
にんじゃサンタは、毎日修行をしています。
走って走って飛んで飛んで、ひたすら投げて隠れてもぐります。
そして12月24日のクリスマスイブ。
ハンドベルの音が聞こえたら、集合です。
サンタの衣装を身に着けて、トナカイがひくソリに乗って出発です。
春と夏と秋にひたすら修行したのは、全てこの日のため。
今夜こそ修行の成果を見せるのです。
誰にも見つからないように、プレゼントを子どもたちの枕元に。
翌日、子どもたちは大喜びするでしょう。
プレゼントには、喜んでもらいたいというにんじゃサンタたちの気持ちが、めいっぱい込められているのですから。
今まで読んできたクリスマスの絵本とは一味違った、少し風変わりな絵本のように思います。
それだけに一回読むと心に残って、もう一度読みたくなります。
おもしろい絵と簡単で短い文章で、小さなお子さんや少し大きくなったお子さんを、虜にするのではないでしょうか。