『The Stranger』が原題です。
「名前のない人」と訳出されています。
初秋にベイリーさんは「名前のない人」と出会います。
車ではねてしまったので、家に連れ帰って診察してもらいますが、
どうやら記憶を失っている様子。
しばらく滞在するも、不思議な出来事が・・・。
実はラストまで、この「名前のない人」の正体は明かされません。
それだけに不思議な余韻が残ります。
家族で、その正体を議論しました。
おはなしの中に絶妙に織り込められた様々なエピソードがヒントです。
もちろん、答えはありません。
中学生向けで薦められた本ですが、
なるほど、読解力を試すのにもよさそうです。
そしてそれこそが、オールズバーグ作品の味わい深さだと思います。
しばらく、オールズバーグ作品をを集中的に読んでみようと思いました。