娘は家族や好きな友達の前では明るくはっちゃけるのに、知らない子や苦手なお友達の前では固まってしまう、内弁慶なところがあります。
ある日、娘があるお店のキッズスペースで遊んでいるときに、意地悪なことをしてくる子がいました。娘が遊んでいるおもちゃをわざと奪いにきたり、無視しても叩いたり後ろから押したりしてくるのです。
今まで自分を可愛がってくれる人ばかりに囲まれて育った娘は、何が起きているのかも分かっていないようで戸惑うばかり。つい「やめてね」と親が口を出してしまいましたが、それ以来人見知りがさらに激しくなってしまいました。
それでぼくはこの絵本を読んで、前の意地悪な子のことも話しながら「イヤなことをされたらイヤとかダメって言ってもいいんだよ」というと、「イヤとかダメって言うの?」と確かめるように聞いてきました。「そうだよ」と言うと、少し何かを考えている様子でした。
何回か読んだ後、「手伝ってあげようか?」と言って娘の好きな果物やお菓子を取ろうすると「ダメ!父ちゃん、くまくんみたいやな!」と言って笑うようになりました。
外では相変わらずの人見知りですが、おもちゃを奪われたとき、母親に促されてですが「返して」と言えたようです。