岸田今日子さんが当時3歳のお嬢さんとのお話しで構成された「お話ししてよ かあさん」のなかの1曲、それの絵本化なのだそうです。絵を描かれた佐野洋子さんと言えば「100万回 生きたねこ」「だってだってのおばあさん」その他でお馴染みでしたが、この絵は少々違うのでは?と思いました。パンツをまさにはこうとしているピンクのこぶたがとても優しくてほんわかさが伝わります。付録の「絵本のたのしみ」を通して、病床にあった岸田さんへの佐野さんの思いが僭越ではありますが、痛いように伝わりました。
最近、「こぶた」にはまっています。書店で表紙を見てすぐ手に取り、パラパラとめくってレジへ運び、自宅でゆっくりページをめくって。思わず「うふっ!」。
ほんわかした暖かい絵本です。
巻末にテキストの楽譜があります。学生と歌ってみようと思います。
【事務局注:このレビューは、「パンツの はきかた」こどものとも年少版 2007年5月号 に寄せられたものです。】