松岡享子さんの作品はこれまでいくつか読んでいて
はずれがないというか好みというか
だから安心して、期待して読めます。
老夫婦の耕した畑に大きなかぼちゃができました。
そのかぼちゃの中には親指ほどの小さな人たちがいて
おはやしにあわせて踊っていたのです。
老夫婦はその小さな人から小さなお団子をもらい食べました。
すると、体が小さくなりかぼちゃのなかに
吸い込まれていったのです。
冒頭にこの老夫婦は年をとって働けなくなったので
遠くの田んぼを他人に譲り・・・という件(くだり)があります。
また最後の文章は
かぼちゃの国でいつまでも幸せにくらしました。
とあるでもしかしたら老夫婦は亡くなったのではないかと
私なりに読んでみました。
そして幸せに暮らした国は極楽浄土なのかもしれません。