とうちゃんが嫌がっているのにねこを飼う
かあちゃんとねえちゃんとわたし。
抵抗むなしく受け入れるとうちゃん。
ねこの世話が今ひとつうまくない
かあちゃんとねえちゃんとわたし。
つい横から手を出し、ねこの命を救うとうちゃん。
夫として父としての威厳を踏みつける憎々しいねことの生活に
神経を逆撫でされ続けるとうちゃん。
不穏な罵声を浴びせかける日々。
だけど、とうちゃんがしゃべっていることばが
とうちゃんの真実とは限らないのです。
そのことが私には共感でき、また心強く感じ、
励ましてもらいました。
この本は読み聞かせボランティアの交流会で読みました。
とっても私に合っていると評価をもらいました。
落語を聞いているようだとも言われました。
が、決してそうあろうとしたわけではありません。
思っていることを伝えられるように表しているつもりでも
(結果的には)しゃべっていることが私の真実とは限らないのです。
絵本って
やっぱり絵とことばで読むんですよね。
絵も読むんですよね。
ツッコミどころも満載なので
大勢の子どもたちと一緒に読むのが楽しみです。
障子にすきま風を感じる、晩秋あたりに読みたいです。