50メートル走の順番がせまってきた。
緊張して胸がドキドキ ドキドキ。
「おしっこへ行ってこよう」そう思っていたぼくの前に
泣いている小さな子が・・。
放っておくこともできないし、どうしよう。
悩んだあげく、ぼくは小さい子のお母さんを探そうとします。
結局、自分の50メートル走には間に合わず、
一人っきりで走るはめになってしまい・・。
運動会での緊張、小さい子をかわいそうと思うやさしい気持ち、
走れなかった後悔と恥ずかしさ。
移り変わるぼくの気持ちがていねいに見事に描かれています。
ちょうど運動会シーズンだった息子は走る前の緊張に大きくうなずいていました。
ぼくの担任の先生がやさしく見守る存在でとってもよかったです。
一緒にドキドキしたり、やさしい気持ちになったりできる作品でした。